2010年08月11日

美白は美肌か

最後は美白化粧品について


美白に使われる成分にはいろいろなものがありますが
きっと一番よく知られているのは、ビタミンCですよね。
メラニン色素の還元・・・つまり
すでに黒くなったお肌を元の色に戻していく作用を認められているため
多くの美白化粧品に使われているのです。

さて、このビタミンC、そのまま肌に塗っても浸透していかないというのは
ご存じの方も今は多いかな?
そのため、浸透しやすいかたちに加工して化粧品の中に入れます。
『ビタミンC誘導体』という名前を聞いたことがあるでしょうか。
それがまさに、「ビタミンCをお肌に入りやすく加工したもの」です。


各社、ビタミンCの作用や長所は当然謳っているものの
ビタミンCの短所にはあまり触れていないと思いますので
ここで少しお話しします。

まず、前述のとおり、ビタミンCはそのままでは皮膚から浸透しません。
このことは、「誘導体」にするなど加工すればいいので、よしとします。

次に、ビタミンCは壊れやすく、浸透してもお肌や体に長く留まりません。
こちらも、しっかり対策を練っている商品はあります。
『持続性』などと書かれているビタミンCが、それです。

上二つは【効果の発揮されにくさ】につながる短所ですが
最後に挙げる一つは、【肌へのマイナス作用】という、ズバリ欠点です。
三つめの短所は、ビタミンCをつけると肌が乾燥しやすいということ。

えぇ!??っとおどろいた方もいるのでは?
ビタミンCの効果は美白だけでなく、コラーゲン生成を助けるなど
実はアンチエイジングにも一役買っているのですが
保湿の作用は持っていないんですね。残念なことに。
このことを知らずに、なんとなくビタミンCを使っていると
【白いけどツヤのない肌】になってしまう場合もある、ということで。

ですから、イメージのよさだけでビタミンCを選ぶ前に
お肌のケアをする目的を
【全体的に肌をきれいに見せる】ことなのか
【シミだけをなくす】ことなのか
本当に求めているのはどちらか、少し考えてみる必要があると思います。
(十分な保湿・栄養補給さえすれば、ビタミンCはすごくよい成分ですよ!)



また、医療でも使われ、化粧品への配合も増えている『ハイドロキノン』
できてしまったシミを薄くする効果に、大変優れています。
白くするという点だけ見れば、ビタミンCより上といえます。

個人的な意見ですが、このハイドロキノン、
ご家庭で使っていただくには、まだまだ課題が多いように思います。
具体的には、肌への刺激、製品にした時の安定性(傷みやすい)など。
こういったことには、十分な知識がなければ対応できないというのが
美容家としてのわたしの考えなので
一般の方が、自分で選んで使うことは、おすすめできません。
当店でもサロン専売品のハイドロキノン化粧品を扱っていますが
よ~くお客様とお話しして、必要、かつ
正しく取り扱いできると思える方にしか、お売りするつもりはないです。


ちなみに美白する上で最も大事なこと、それは
紫外線をカットすること、紫外線を浴びた肌をすぐに回復させること、
この二つです。
これら基本的なことができなければ、レーザーシミ取りもいたちごっこ。


シミをなくしたいというのは、わたしを含めた多くの女性の願い。
でも、単に「シミがない」ことより「肌を含めた広い範囲が美しい」ことの方が
素敵な気がするのですが、どうでしょう?
そして、シミのお手入れというのは
最も根気を必要とするスキンケアだということを覚えておいてください。



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