2010年06月30日

美容サービスにおける材料について

biancoさんのすごいシャンプーをご紹介する前に
美容サービス業界のはなしを。


わたしはヘア業界のことをまったく知りませんし、
ヘア業界の方はわたしの仕事にあまり関心がないと思います。
ですが、なんとなく、想像できることというのもあります。
その一つが、施術と材料の関係・・・もっと平たくいえば
サービス料とコストの関係です。


美容サービスの場合、儲けの仕組みは見たまんま。
同じ金額をいただくとするなら、材料費が安い方が儲かる。
これ、当然の話です。
同じ金額をいただいて、短時間で回転を早くした方が儲かる。
これも、容易に想像できます。
とてもわかりやすい世界ですね。

一方
化粧品やシャンプー、カラー剤を売るメーカーや商材屋は
各社それぞれ異なる考え方を持っています。

とあるメーカーは、ひたすら高級化粧品を使った
高品質で高価なメニューを提案し、
また別のメーカーは、材料の安さを売りにコストダウンを提案
コストと売上の差により利益を増すことを推奨する。
いろいろなメーカー・商品があり、蓼食う虫も好き好き・・・という話題は
以前こちらの記事でも書きました。


話を少し戻して
お客様にバレない部分で、コストダウンすれば
店にとっては大変都合がいいわけです。
では、【バレない部分】とは何かというと
“プロ用”の名のもとに使われる業務用の消耗品や化粧品。
一般に出回らず、中身と価格の比較もできないので
それが高いのか安いのかも、お客様にはわからない。

しかも、主にお客様の印象に残るのは「施術」や「トーク」などの
【サービス】の部分。
目を瞑っている間に肌や髪に乗せられた【消耗する材料】は
手や言葉以上に直接、お客様に触れているにもかかわらず
【サービス】というヴェールの陰に隠れて
あたかも「おまけ」のようなかたちで存在します。


ま、消耗品や材料がそこまで主張する必要はないですが・・・
主張しない存在だからといって、手を抜いていいかというと
ぜぇぇぇぇったい、そんなことはないと、わたしは思います。

その材料がどんなもので、どんな場面でどのように用いるべきか
お客様相手にちょっとくらい説明したところで
簡単にご理解いただけるものではありません。
だからこそ、プロであるわたしたちが責任を持たなければいけない。

ですが、経営者になってしまうと
この責任意識と、コスト意識・その他を量りにかけてしまい
ついつい安全性などの責任部分を「ま、いいか」と考えてしまう。
これは、別の業界でも同じことがいえるでしょうが・・・。


その道の専門家が、「その道」の部分で手を抜くことを
あなたは、一消費者として、どう思われますか?

わたしは(小さいながらも)一経営者としてこう考えています。
本業の中の一番大切な部分で妥協したくなったら
すぐにでも、店を畳もう。
そんなことが譲れるくらいなら、きっと他人の下で働いていたでしょう。



一経営者として、一消費者として、惚れずにはいられない
biancoさんで感じた、シャンプーのすごさの詳細は、また明日。



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