2011年05月24日

見本市報告5 オーガニックが流行り?

見本市で今年流行りかなぁと感じた、二つめは「オーガニック的なもの」です。

これは昨年すでに流行っていて、たくさんのブースが出展していたのですが、今年はさらに進んで、元々オーガニック志向ではないメーカーやディーラーのブースでも、オーガニックと謳う文字を多く目にしました。


実際にオーガニック原料を使っているかどうか成分検査することはできないので、まずはメーカーの言葉を信じて「それらの製品はオーガニック原料を使用している」とした上で、考えてみます。

●それらの製品は『どの程度』オーガニック原料を使用しているのか?
製品におけるオーガニック原料の配合割合は?一体何パーセント入っているの?もしかして、大きな釜にほんの数滴?
たしかに「オーガニック原料を使用しています」という表現に嘘はないかもしれませんが、「オーガニック化粧品」と謳っていながら化学原料の方がはるかに多く入っている製品は、めずらしくありません。

●それらの製品は『どのような』オーガニック原料を使用しているのか?
日本国内なら有機JASとか、ありますよね。第三者から受けるオーガニック認定が。
化粧品のオーガニック認証制度はまだ日本にはないため、海外の機関から認証を受けるのですが、第三者認証を受けていない製品は、残念ながら『自称オーガニック化粧品』ということになり、実際の原料の質は知り得ません。
反対に、『認証オーガニック化粧品』は、単に農薬を使わないだけでなく、残留農薬などさらに細かい基準をクリアしなくては認定がおりないため、原料の品質もある程度保証されているといえるでしょう。「オーガニック」と耳にしたら、パッケージにどこかの機関の認証マークがついているか、確認してみるとよいと思います。
ちなみに認証を受けるにはオーガニック原料の配合割合も規定されている場合があるので、前項の参考にもなりますね。

●それらの製品は化粧品として有用か?
実は・・・見本市でとあるオーガニック製品を試したのですが、それがまた、なんとも残念な感じで。『オーガニック』である前に『化粧品』として十分な役割を果たさす製品でなければ、わざわざ使う意味がありません。上記2項に勝る、最も大事なことです。


見本市で多くのメーカーが「オーガニック」を打ち出していることからも、この言葉がいかに魅力的なフレーズとなっているかよくわかりました。イメージよいですものね。わたしもつい見ちゃいます。
また、オーガニック製品はそうでないものと比べ少々値が高くても売れるのだと思います。
「オーガニック」という言葉を過信しないで、実際の中身に目を向けることで、賢くお買い物できると思います。

ところで、なぜオーガニックを選ぶのか、考えたことがありますか?
野生植物と安全性は必ずしもイコールではありませんし、同じ植物エキスでも抽出方法で品質は異なってきます。野性のものよりもむしろ害のない合成物質もあるでしょう。
もちろん、オーガニック原料ならではの長所はたくさんありますが、化粧品として考えた時、オーガニック原料配合であることが、その他の要素より優先されるべきものではないと思います。仕上がった製品としての品質を、第一に考えるべきでしょう。


『スロービューティー』と謳いながら、オーガニック(といわれる)製品を全面的に肯定しないところが当店の『スロー』へのこだわりでもありますが、品質が良好ならば、環境に負担をかけない製品やメーカーの方がよいに決まっています。いかに自然と調和しながら品質のよい製品をつくるか、このバランスをできるかぎり考えることがスローなのだと、わたしは思います。
有機野菜の味の濃さに驚かれる方も多いと思いますが、同じように、栄養豊富なオーガニック原料を配合した化粧品は、肌へパワフルに働く可能性大ですしね!

当店で扱っている『アンネマリーボーリンド』は、化粧品としての品質が抜群な上に認証オーガニックであるため、自信を持っておすすめしています。


次は石けん的なものについて。・・・長いですね。気が向いた時にでも見に来てください(笑)




Posted by わっか at 20:56│Comments(0)
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