太った

わっか

2011年04月29日 00:15

と、お客様に言われました。


あ、わたしのことじゃないですよ。
お客様ご自身のこと。
たしかに、言われてみればそんなふうにお見受けします。

わたしに言われたとおりに、太ったんだそうです。
体調がよいのだそうです。
お肌の手入れも一通りのことをきちんとやっているため、なんだかきれいです。
ふむ・・・すばらしい!


からだについては、痩せること、太らないことを主に話題にしていますが
むしろ太った方がよいタイプの方も、当然います。
こちらのお客様に関していえば
お話しを聞いているうちに、痩せすぎによる不調のように思えたので
「太らないとだめだよ~」と言ったのですが、そこからがスゴイ。

お客様、とても素直だったんですね。
「そうなのか、太らなきゃ」と納得して、わたしの言葉を聞き入れて
行動に移してくれていました。

素直とかそうじゃないとか、あまり言いたくはないんですけど
(自分が言われて嫌なんですよねぇ、「素直じゃないね」って)
何か多少なりとも目的があってプロの力を借りるなら
その意見は、とりあえず聞き入れておいた方が、得だと思うんですよね。

まあでも、聞き入れるか聞き入れないかは素直さというよりも
その【目的】に対しての本気度かな、とわたしは思っていますが。
アドバイスを真剣に受け止めてくれるということは
それだけその【目的】を達成したいと真剣に願っている表れのように思うので
こちらとしても、やる気が上乗せされます。


一方で、アドバイスに対して首を縦に振らないことは
素直でないかといえば、そんなことはありません。
納得できてないのに納得したふりをするより、自分の気持ちに素直でよいです。

そういった場合は、【目的】に対して素直じゃないのかもしれませんね。
きれいになりたいとか、若返りたいとか、素直に思って、口にしていいんです。
もしくは、きれいになることが目的なのではなく、
彼が遊んでくれないから暇つぶしにエステに来たという理由でも
それはそれで、素直に言ってくれていいんです。
お客様の心の中にある目的(ご来店理由)を明確にしてくだされば
的外れなアドバイスをしてしまうことも、あまりないと思いますし。


さらにいえば
本当は、目的を言わないお客様が素直でないのではなく
心の奥に隠している真の目的やお気持ちを聞き出すことのできない
エステティシャンやカウンセラー、コンサルタントの技量不足ですよね。
つまり、わたしが悪いってこと。
未熟な自分を棚に上げ、お客様のことを素直だ素直じゃないだと論じるのは
間違っています。
それってとっても、失礼でしょ。

だから、「素直じゃない」って表現はもちろん、
反対の「素直だね」って言葉も、できれば使いたくないんですけどね。


でも、今回太ったこのお客様、素直ですよ(笑)
体重のコントロールは、甘い考えでできることではありません。
お客様の協力なくして、結果の出せるお仕事はできないので
お客様の素直な心と行動に、ただただ感謝です。

そういったわけで、他人の素直さに言及する前に
自分自身のヒアリング能力をアップさせなさい!という
自分への戒めでした。





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