こどものいのちは大人の手の中に

わっか

2010年08月20日 20:20

夏休みも終盤、みなさんまだまだ、おでかけの予定はありますか?
今日はいつも以上に長くなりますが、よろしければおつきあいください。


少し前ですが、気になるこんな記事が
個人的には、この記事のすべてに賛成、というわけではないですが・・・
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100723-00000000-trendy-ind


先日わたしも、子供と一緒に他人の車に乗せてもらう機会があり
「では、チャイルドシートをつけさせてください」と申し出ました。
相手の方はもちろん快く受け入れてくださったのですが
ちょっとしたトラブルが重なり、取り付けに手間取ってしまいました。

車の所有者さんにとっては使い慣れないチャイルドシートを
一生懸命取り付けてくださって
「ゆるいけど、ついてるからこれでいいよね」と言われました。

正直、すごく困りました。
すでに取り付け開始から20分は経過。
暑い中悪戦苦闘して、苛立ちながらもやっとつけてくださった・・・
もっと早くわたしが代わって取り付ければよかったんだけど・・・
でも・・・でも・・・・・・
ゆるみを残して、安全とはいえないチャイルドシートに子供を乗せることは
どう考えてもできない!!
本当に申し訳ないし、本当に言いづらいことだけど
「ごめんなさい!わたしにやり直させてください!」
勇気を出して、場の雰囲気より、子供の命を優先しました。

結果、一時的に相手の気を悪くしてしまったかもしれないけど
家を出て伊東に向かう車中、車酔いでぐったりしながらも
安心して過ごすことができました。



今回も言われましたし、ほぼ100%ってくらい、誰と話しても感じるのが
「チャイルドシートは“法で決められているから”使用」という考え。
それが一般的なんですね。
わかります。
子供ができるまでは、義務づけられていることすら知らなかったわたし。
初めてチャイルドシートの存在を意識したのは
「出産準備品リスト」に【チャイルドシート(必須)】と書いてあった時でした。

ベビーグッズの中でも、安価ではなく、長く使うチャイルドシート
どの製品がいいか調べるうち、下記のようなテストがあるのを知りました。
http://www.nasva.go.jp/mamoru/child_seat_search
ヨーロッパではまた別の基準で厳しいテストがおこなわれているようです。

使用率の低さから察するに、チャイルドシートが子供の命を守る器具だと
わかった上で使用している人が、少ないのだと思います。
特に女性は、こういったことには疎いですからね。
チャイルドシートは単なるベビーチェアではなく、子供用のシートベルト。
シートベルトは命を守るもの。
そのことを真に理解したとしたら、世の中の(日本の)お母さんは
チャイルドシートとどう向き合うでしょう。
お腹の中からずっと大切に育ててきた我が子の命を失ってもいいと考える
お母さんが、世の中にどれほどいるのでしょうか。


着用・非着用を比べると、事故時の致死率3.9倍、死亡重傷率2.7倍。
数値だけで見れば、ほんの0.3パーセントほどの差しかありません。
でも、4人中3人の命は助かったかもしれない、、、そう思うと
よそのお子さんでも「頼むからちゃんと座らせて!」と言いたくなります。

家族揃って事故に遭い【大人は軽傷、子供だけ車外に放り出されて死亡】
というニュースが流れることもあります。
フロントシートの大人はシートベルトをしていたんでしょうね。
子供がガラスに直撃する光景、イメージするだけでゾッとします。

いつ起こるかわからない瞬間に備え【いつでも】【正しく装着】することが
【車内に設置】していることと同じくらい、大切なのだと考えています。
しっかり座らせておくと、ヒヤッとする場面でもしっかりブレーキを踏んだり
ハンドル操作ができるので、事故そのものも減らせるような気もしますし
子供も快適そうで、その席に座ることを当然と思うようになります。

最近、虐待死という悲しいニュースが話題になっていますが
虐待死も、シートベルト非着用・誤使用による事故死も
起こってしまった結果と、保護者の責任という点で変わりないと思います。
防ぐことができた死です。失った命は戻ることはないのですから。


おじいちゃん、おばあちゃんにもお願いがあります。
たまにお孫さんを乗せるだけの車にも、ぜひチャイルドシートを!
かわいいお孫さんだからこそ、けっして抱っこで乗せたりしないでください。
大泣きして座るのを嫌がっても、慣れれば必ず泣かなくなります。
大丈夫!

アセスメントで【優】【良】評価のシートも2万円前後で十分購入可能です。
そして、何年も使えるんですよ!安い買い物ですよね?
(我が家のコンビハーネスフィットロングは12600円!評価は『良』です)

また、子育てとは今のところ縁のない方も
「チャイルドシートは?つけた?」と、親御さんなどに声掛けすることで
正しい着用を促していただきたいと、切に願っております。
少子化のこの時代に生まれてきた、大事な、一つひとつのいのちです。
社会全体、みんなの力で守っていけたらいいですね。




同様に、抱っこ紐やベビーカーも赤ちゃんにとっては【乗り物】なのですが
一般的には【道具】としての認識しかされていません。

わたしはスリング(袋状の抱っこ紐)を愛用していましたが
スリングは残念ながら、誤使用などによる事故が後を絶たないため
そのよさを知って受け入れてもらう機会を奪っている気がします。

ご存じない方のために、ベビーカーやスリングについて
わたしが知っている範囲でちょっとした注意点を記しておきます。

☆ベビーカーに乗せる時は必ずベルトを装着する。たとえ寝ていても!
☆ベビーカーには必ず手を添える。または目を離さない。
☆スリングは手作りしない。できればリングがついて調節できるものを。
☆スリングで抱っこする時は、赤ちゃんが揺れない高い位置で。
 抱っこする者のへそよりも、赤ちゃんの体が上にくるように。

どちらも正しく使えば、本当に便利で安全です。

もしも、「スリングを使いたいけど、使い方がわからない」という
沼津近郊のパパママさんがいらっしゃいましたら
わたしは素人ですが、おそらく使い方はしっかりマスターしていますので
不安なまま使い続けずに、どうぞお気軽にご相談ください。
沼津では使い方を教えて売っているお店が、おそらくないんですよね。
ネットで調べたとしても、実際にやってみないとわからないと思いますし。

ちなみにこれは、店とはまったく関係のない話。
当店でスリングは扱っておりません(笑)

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